大山鳴動して鼠一匹 2006 6 29
村上ファンドをめぐる問題が、
村上氏の起訴で、幕引きとなるならば、
全体的な印象としては、「大山鳴動して鼠一匹」と言わざるを得ない。
この問題が、数多くの論点を含んでいたはずです。
それを、あいまいなまま、臭いものに、ふたをするという形で、
終結を図るならば、また、将来において、
同じような問題を引き起こすでしょう。
こうした重要な問題は、
もっと、国民の間で、徹底的に議論すべきですし、
マスコミも、国会も、徹底的に議論すべでしょう。
幕引きを急ぐのは、何か、もっと、やましい問題が、たくさんあるからか。
MOF担 MOF-TAN 2005 9 9
まだ、保険会社の「保険金の不払い」のニュースが続きますね。
それで、思い出すのが、「大蔵省接待スキャンダル事件」のことです。
あの時は、「銀行のMOF担」と「金融当局の担当官」の間で行われた過剰な接待が、
問題となり、大きな事件として、立件されました。
MOF担とは、Ministry of Finance(大蔵省)担当のことです。
ここで、わざわざ、「銀行のMOF担」と書いたのは、
MOF担は、生命保険会社にも、損害保険会社にも、存在したはずです。
こうした過剰な接待は、
「生保のMOF担」にも「損保のMOF担」にも、あったのではないかと推定していました。
どうして、「銀行のMOF担」関係だけ、立件されたのか。
そういう過剰な接待は、「生保のMOF担」にも「損保のMOF担」にも、一切、なかったからか。
あるいは、捜査当局は、事件を選んで、立件したのか。
単に、節穴だったのか。
あくまでも仮定の話ですが、
もし、捜査当局が、手心を加えたとするならば、
それが、今の「保険会社の保険金の不払い」の「遠い原因」になっていないでしょうか。
一般論で言えば、
捜査や立件というものは、公平に、法律に照らして、機械的に行うべきでしょう。
「捜査する、しない」、あるいは「立件する、しない」を、恣意的に行うとすれば、
それは、法律家(検察官)ではなく、政治家に近いでしょう。
もちろん、こうした過剰な接待は、「銀行のMOF担」だけが、やっていたことで、
「生保のMOF担」も「損保のMOF担」も、そういうことは、一切、やっていなかったと、信じたい。
こうしたことは、私の勘違いであると思いたい。